「農家とともに」プロジェクトvol.1-大西辰幸辰さん<4月の収穫物>キャベツ・レタス

「農家とともに」プロジェクト第1弾は、静岡県浜松市で農業を営む大西さんにキャベツとレタスの生産についてお話をお伺いしました!

浜松でキャベツ?

キャベツの収穫

サラダや野菜料理、餃子、お好み焼きなど、私達の食生活において深く根づいた食材となっているキャベツ。近年では1年を通して食べられ、市場で見かけない季節がないほどです。そんなキャベツの産地で思い浮かぶのは群馬県や、愛知県ではないでしょうか。
静岡県浜松市でキャベツを生産している大西さんの収穫にお邪魔し、なぜ、浜松でキャベツを作ろうと思ったのか聞いてみました。

―――― 浜松でキャベツを作ろうと思った理由はなんですか?
「まず、キャベツについて言うと、今収穫しているのは『寒玉』という『冬キャベツ』で、新しく植えているのは『春キャベツ』。キャベツにも種類があって、『寒玉』は名前の通り寒い時期に作るイメージのキャベツ。ただ、1月〜2月の冬場にこのキャベツを作ろうとしても、静岡県より北(東)の地方は寒すぎて作れない。静岡が真冬にキャベツを作れる一番東側になるんだよね。」

「寒玉」と「春キャベツ」とでは、育つ環境や出荷時期、産地が異なるそうです。
一年中キャベツが食べられるのは、それぞれの産地でうまく時期をずらして生産しているからなんですね。

キャベツの花

「静岡から東に行っても寒すぎて作れない。ということは、西から運んでくるしかない。
九州は冬場での一番の産地。だけども、九州から運ぶのには運賃がかかる。
例えば僕らが大体1kg60円(参考価格)くらいでひらたさんなどの業者に渡すとする、でも九州から運んでくると運賃が30円かかる。60円で売っても半分は運賃になってしまうわけだ。物流費が安くすむ、という点で、静岡県は地理的に有利なんです。」

確かに「物流の利便性がいい」という点は、日本の中間に位置する静岡県の利点ですね!
浜松のキャベツの育つ環境と流通の優位性に合点がいったということですね。

キャベツ

vol.2につづく!