農家とともに」プロジェクトvol.3-大西辰幸辰さんキャベツ・レタス

「農家とともに」プロジェクトvol.3は、静岡県浜松市で農業を営む大西さんにキャベツとレタスのお話の続きです!

ニーズと天候と。

レタスの出荷

最近のスーパーでは、ちぎりやすく、ふわふわした若い葉のレタスが好まれる傾向にあり、対して、飲食店や加工会社などは量があったものの方が喜ばれるため、卸先のニーズに合わせて作っているそうです。
今回見せていただいたキャベツやレタスは、普段スーパーで見かけるサイズと違う、ひとまわり大きなものでした。

レタス出荷

こうした立派なサイズのものを作るには、どれほどの時間がかかるのでしょうか。

ーーーこれらはいつ頃植えたのですか?
「今日採ったキャベツは9月30日頃かな。
11月〜4月までに収穫したいキャベツは全て9月の1ヶ月に植える。9月は暖かい時期だから、植えるのが1日ずれたら収穫が1週間遅れてしまう。
例えば11月に収穫したければ9月1日に植えなければ行けない。だから9月は1日1日が大切。毎回バランスよく収穫できれば楽けど、天候によっても左右されるから、スムーズに半年ごとずつ採れるわけではない。だから気候の変化に対応して植えなくてはいけない。
レタスもそれに近いが、一番寒い時期に植えたら120日くらいで、一番暖かい時に植えたら60日くらいで収穫になる。気候によって倍くらい収穫時期が変わる。」

9月頃は台風も多い時期なので、せっかく植えたものが台無しになってしまうこともある、という大西さん。

苦労することについて聞くと……、やはり「天候」。

「やっぱり、天候との戦い。明日雨が降るっていうと、カゴでの収穫ならまだいいけど、例えばダンボールに詰めないといけないとなると、雨でぐちゃぐちゃになるから採れない。だから、カゴやプラスチックケースのお客さんを雨の日に優先的に採ったりして、天候に都合を合わせなくてはいけない。」

「他にも、『4月からこの期間は(この野菜を)出してくださいね。』といった感じに、最初にお客さんと卸す期間を決めてそれに合わせて作っても、寒冷だった年や、雨が多かった年なんかは出来が全然変わってくる。そうなると、お客さんと途中経過を報告しながら『1週間はずれそうです』という相談をしなくてはいけなくなる。」

苦労があるからこそ!

ーーーー 農業をやっていてやりがいを感じたり、嬉しいなって感じる時は?
「虫もついてなく、病気もしてない。揃ってきれいに作物が出来ている時の収穫ほど嬉しい時はない。どんどん採りたくなる。」

虫や病気で、採っても半分くらい捨てないといけない時もあるそうですが、だからこそ「次こそは全部収穫してやる」とい向上心につながっているようです。

ーーーでは、最後に消費者の皆様に一言!

「ひらたさんを通して、安心でおいしい野菜を届けられるように、日々努力しておりますので、安心してうちの野菜を食べてください!」

大西さん、大西農園の方々、ご協力ありがとうございました!